「洗脳〜ブレインコントロール〜」



手下に連れてこさせた男女2人のうちの男1人は洗脳を済ませた。
喚く女を面白半分に洗脳を済ませた男に会わせたら
予想以上にうるさい反応をされ、マリクはうんざりした。
「あんた、城之内に何したのよ!?城之内を元に戻してよ!!何やってんのよ!!」
「………」
椅子に縛り上げているにもかかわらず、この威勢は何なのだ。
アンズと仲間に呼ばれている女は怯まずにマリクを睨みつけてくる。
マリクは無駄な抵抗を続ける杏子につい笑ってしまう。
逃げられると思っているのか。
助かると信じているのか。
おめでたいな。

「こんな真似して、ただで済むと思ってんの!?」
にやにやと笑うマリクに杏子はただまくしたてる。
「仲間だって言ったくせに!」
この僕に対して、仲間だと言ったのか。
マリクの口元が嘲笑に歪む。
お前たちの甘いお友達ごっこに混ざる気など毛頭なかったんだよ。
本当に信じてたんだ?
マリクがそう言い返そうとした、その時

「解いてよ!あたしたちを自由にしてよ!!」


そう言われたマリクの顔が凍りついた。
何を言ってるんだ、この女は。
おまえは、おまえらはもう「自由」だろう。
家から出て、友達と遊び歩いて欲しいものだってすぐ買えるんだろ?
同世代のおまえらに比べて、同世代なのに僕はどうだ。
家の古い因習に縛られて、自由もクソもあったもんじゃない。
おまけにその因習は蘇った昔の王様のために続けられてると言う。
そんなことに縛られて生きている僕に、おまえは自由が欲しいと言ったんだな?
この、僕に。

「あー……うるさいよ、もういい」
いきなり笑顔の消えたマリクに杏子は言葉を飲み込んだ。
先ほどまで薄笑いを浮かべていたマリクとは違う表情に寒気がする。
マリクがロッドを振り上げたので、杏子は殴られるかと思い、咄嗟に目を瞑った。
しかし杏子を襲ったのは痛みではなく、まぶたの上からでも分かる強い光だった。
同時に、杏子は頭が急に重くなり手足の感覚が鈍くなるのを感じた。


708 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/12/26 00:03 ID:hz98Q7NZ
頭にもやがかかったような感覚に杏子は戸惑う。
手足が急に重くなり、感覚が鈍くなっていくのだ。
それなのに鼓動と呼吸が次第に早くなり、顔が紅潮していくのを感じる。
「…な、何!?あたしに何をしたの!?」
身体が、おかしい。

杏子はぐったりと椅子の背もたれに身体を預けた。
その様子をマリクはじっと見つめており、その表情には薄笑いが戻っている。
「いい気分だろう?」
問い掛けられたその質問の意味を理解するのに数秒かかった。
知覚までもが鈍くなってきているような気がする。
身体がだるい、何も考えたくない。
目が虚ろになった杏子の内腿にマリクは手を滑らせた。
「……んっ」
こらえるように杏子が唇を噛み締める。
「なんだ、まだ正気が残ってるのか………まあいい」
マリクは杏子の身体を縛り付けているロープの隙間から手を差し込み杏子の服を捲り上げ始めた。
「や……!やだ……やめ、て」
搾り出すような声で杏子がマリクを制止する。
構わず服ごとブラジャーを上にずらすと、ぷるりと杏子の胸がこぼれた。
意外と着やせするらしく、杏子の胸はマリクが予想していたよりも大きかった。
全体を包み込んでやわやわと揉んでやると乳首が簡単に勃ったのでマリクは思わず噴き出した。
「結構乗り気じゃないか」
「あぁ……や……いやぁ………」
弱弱しく首を振り、なおも抵抗しようとする杏子に
「もう声を出すのも億劫だろ?諦めるんだね。早く楽になりなよ」
そう言いながらマリクは桃色の乳首を人差し指と中指で挟んでやり、上から親指で押しつぶすように転がした。
「そして僕の人形になるんだ」


あたし、変になってる。
ナムが、ブラジャーからはみ出たあたしの、あたしの胸を鷲掴みにして、舐めてる。
頭の中がぼんやりして、目が何だか腫れぼったくなってて、涙が出てきそうな感じになる。
「ぁ……やぁ……」
ナムがあたしの乳首を舌で嬲る度に変な声が出てしまう。

あたし、へんになってる。
いやなのに、はずかしいのに、きもちわるいのに、どうしてこんなにきもちいいんだろう。

――――――――――ゆうぎ、ゆうぎ、たすけて。
おねがい、たすけて。


たすけて。


「も、と…」
「何だい?」


たすけ、て。

「も………っと」



たす    け          て



「さわって…!」


マリクはにやりと笑った。
「やっと素直になったね。いい子だ」
「………」
杏子は紅潮させた表情をして、マリクの更なる愛撫を待っている。
千年ロッドの力を使えばこんなものだ。
さっきの金髪と同じように、簡単に自分の言うことを聞くようになる。

マリクはファスナーを下ろして自分の怒張を取り出し、杏子の鼻先にくっつけた。
「舐めろよ…おまえもいい気持ちになりたいだろう?ん?」
杏子はうつろな目でマリクを見上げ、そのあとに目の前のマリクの男根を見つめた。
それからゆっくり口を開け、そこから舌を出し亀頭をぺろりと舐めた。
それで勢いをつけたのか、そのあとはアイスクリームを舐めるようにぺろぺろと舐めていく。
しかし、杏子の口戯はただ舐めるだけであり、それ以外の技術は全く稚拙だった。
それに業を煮やし、マリクは自分の剛直で杏子の唇を押し開き、口内を蹂躙する。
わざと杏子の顎を優しく撫でてやると、従順にも喉を開こうとする。
「ぐ………」
開かれた分、奥に進ませると杏子は苦しげな声を出した。
無理矢理深くまで咥えさせられている上に、頭を押さえつけられているので
杏子は呼吸するのもやっとだったのだ。
しかし、そんなことはマリクの知ったことではない。
杏子の口内や喉奥に擦りつけるように腰を動かす。
唾液と先走りが滑って口内を抽送する度にぐちゅぐちゅと音がする。
息苦しさのせいで締めつけられて気持ちがいい。
マリクは喉奥に叩きつけるように射精した。


むせる杏子の身体を縛り付けていたロープを解き、楽にしてやる。
マリクが杏子の少し開いた足の間に手を差し込むと、そこはもうぬるぬると滑りを帯びていた。
「ぁ……ん」
「何だ、舐めてるだけで感じたのか」
マリクは嘲笑し、忙しない息をしている杏子の身体を仰向けにすると、
ミニスカートを捲り上げ下着を完全に下ろした。
つうっと糸を引き、杏子のそこから下着が離れる。
杏子の身体を腰から2つに折りたたむようにしてそこを大きく開かせ、股ぐらがよく見えるようにした。
苦しそうに歪む杏子の唇のすぐ近くに、もう一つの淫靡な唇があった。
陰毛を掻き分け、花弁を指で左右に開くと中まで丸見えになる。
濡れ光っているそこはマリクを待ちわびて、ひくひくと物欲しげに蠢いている。
ぬるぬるした愛液を指に絡ませるように撫でると、杏子はビクッと身体を仰け反らせた。
その表情を見ると、目を閉じて必死に快楽を追っているのが窺え、
半開きの口から唾液と先ほどの精液が少し流れ出ていた。
マリクは表面を軽く撫でさすっていた指をそのままくちゅっと指を深く差し込んだ。
「あっ……あぁ………っ!」
そして入り口から奥まで素早く指を前後させる。
「ふあっああっ………んぅっ!!」
苦痛と快楽の両方で杏子の顔は真っ赤になっていたが、マリクは容赦しなかった。
ぬちゅぬちゅという卑猥な音が周囲に漏れている。
「やっああっ!」
肉芽に指を這わせ、親指で円を描くようにして弄ると一段と嬌声が高くなった。
それを強く押さえつけると足が痙攣しているかのようにがくがくと震える。
杏子が苦しめば苦しむほどマリクは激しく欲情した。


杏子は身体を薄い桃色に染め、苦しそうに喘いでいた。
その身体には最早マリクを拒む力はない。

「ふあああああっ!!」
マリクが一気に刺し貫くと、杏子は甘い悲鳴を響かせて若木のような全身を大きく撓らせた。
身体の奥に深々と突き刺さる熱。
それを肉壁が両側から締め上げ、彼を奥へと誘う。
マリクはゆっくりと腰を動かし、奥の敏感な部分を己の硬く柔らかいもので擦り回しながら、
杏子の乳首に吸いついた。
ちゅるちゅると濡れた音をわざと響かせて、マリクは杏子の乳首を強く吸う。
「ん、んぅ!」
執拗に舐られていたそこはジンジンと痛み熱を孕んでいた。
口を離すと、唾液でぬらぬらといやらしく光り劣情を誘う。
「クク……名も無きファラオはおまえのこの姿を知っているのか?」
マリクは指を伸ばすと唾液を塗り広げるようにし、固く立ちあがった乳首に触れた。
「あっああ!い、い…ん!」
いまの杏子はもう快楽を耐えることはしなかった。
声を抑えようという意識など働かない。
腰を動かせば、応えるように中が熱く蕩けて、ねっとりと絡みつき締め付けてくる。
「こんなところにうまそうに僕を咥えこんで!ダラダラよだれ流して!」
そう言うと、マリクは桃色の突起を二つ同時に摘み上げ、押しつぶしながら小刻みに腰を動かした。
ぐちゅぐちゅという卑猥な音がリズミカルに響く。
「浅ましいな、もっと欲しいんだろう!」
「ほ……し、欲しい!もっと…もっとし、て」
親指は下から捏ね上げるように、二つの乳首を捕らえて動いた。
杏子が激しく責められ大きく抽送されるたび、その身体がずり上がる。
その度にマリクは杏子の細腰を掴んでずり下げ、また勢いよく突き上げる。
マリクのものが奥深くに届くたび、杏子は短い喘ぎを零した。
「あ、ひあっ、あっ、あ、あ、ああ」
「ほらもっと締めろよ!僕を楽しませてみせろ」


杏子の内部が、ビクビクと痙攣しマリクにまとわりつき絡みつく。
「あん、い……っ…、きもち、い、いい、あっ……ん……」
追い詰められて、すすり泣くような声で杏子が喘ぐ。
熱く濡れそぼった媚肉が収斂し、マリクの怒張を甘く締めつけた。
その媚肉を引き剥がすようにして、マリクはさらに激しく大きいストロークで突き上げる。
突き上げる度に杏子の胸が上下に揺れた。
「………ぎっ、ゆ…ぎ!あ…!」
マリクは舌打ちして、グブッと音を立てて杏子の深部に突き入れた。
あまりの衝撃に杏子の上半身が仰け反る。
杏子の腰が一瞬高く突き上がってビクビクと震えた。
「は……!あ!あ……はあっ!あああああ!!」
強烈な収縮にマリクはくっと奥歯を噛み締めると、杏子の内部に精液を吐き出したのだった。
ゆっくり身体を離すと、マリクのものが抜け出た一瞬だけ杏子の身体が硬直した。
杏子は身体にうっすらと汗をまとって力なく横たわっており、目蓋は半分閉じ虚ろな瞳をしている。
まるで強い絶頂の余韻に放心しているかのようだった。



簡単な後始末をし、カプセルを杏子の胸の谷間に挟み込む。
これは、いわば保険だ。
ファラオを確実に陥れるための。
「仲間」の城之内と杏子の、この姿にファラオは一体何を感じるのだろうか。
苦しむといい。
苦しんで、苦しんで、苦しんで、死ぬといい。

汗と精の匂いが充満していた部屋の扉を開けると、潮の香りが流れ込んでくる。

「さあ、楽しいショーの始まりだ」
そう言ってマリクは杏子の腰に腕を回し、歩き始めた。


<完>

2005年8月14日うp

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