※「マリク×杏子〜王様&社長タッグ戦」に内容がリンクしています 「墓守の復讐・続」 「リシド、お前にもいい思いをさせてやろうか?」 「は、何の事でしょうか?」 ”この女に用がある”と、遊戯の仲間だと言う少女とマリクがこのグールズのアジト奥に消えて小一時間、 やっと姿を現したマリクはリシドに対し奇妙な事を言った。 意味が解らないと訝しがるリシドに、マリクはいいから着いてこいと再び奥へと向かう。 「!?これは…」 「なぁに、復讐の一環だよ」 連れて来られたそこに広がっていた光景は訝しりつつ実際ある程度想像していた物だったのだが、 さすがに驚愕しないわけにはいかなかった。 ベッドの上に少女が横たわっている。当然ただ寝ているのではない。全裸のその体は汗と涙と 白濁液に汚れまくっていた。シーツの乱れからも、マリクがどれほどの激しい行為を 彼女に対し行ったのか容易過ぎるほどに見当が付く。 「ボクはもう充分だから、お前も愉しむといい」 マリクに悪びれる様子など全く無い。当然の事をしたまでという口調だった。 「しかし…」 「ムリすることはない。時に溜まっている物を抜いた方がいいぞ」 「マリク様…」 更に恐ろしいことをマリクはリシドにあっさり言ってのけた。 「ボクが知らぬはずないだろう。解っているんだよ、お前が誰を想っているかぐらい」 「…」 幼少の頃から近くにいたのだから、解らない方がおかしいぐらいである。 しかし当然ながら、自分は今もイシュタール家の使用人の身分と誓うリシドだ。 自らそんな事を公言出来るはずもないのだが、それもマリクは言ってしまう。 「亡き父上ならそんなこと絶対に許さないだろうけど、ボクは違う。認めてやってもいいんだよ」 「なればマリク様、だからこそ私の気持ちを解って下さいませんか?」 「そう、だからだよ。いざという時、女の扱い一つ知らずに姉さんに恥を掻きかせたくないだろう?」 「…」 リシドは再び押し黙る。マリクは口でこそそうは言っているものの、実際には遊戯の仲間であるという この少女をより辱めてやろうという魂胆のはずなのだ。 (杏子、と言ったか?) 改めて彼女を見やればその姿はあまりに痛々しく、何よりも血の赤が目に刺さる秘部はリシドに劣情とは 全く逆の哀れみを感じさせるものだった。 (やはり私には出来ない…) 目を瞑り頭を下げるリシド。無言の拒否であったが、当然マリクが許すはずなどない。 「命令だ!リシド、犯れ!」 その声と共にマリクのかざす千年ロッドは妖しい光をうっすらと放ち始めた。 「マリク様!?それで私を操るおつもりですか!」 グールズの構成員ならともかく、自分には決して向けられる事のなかった物を目の前に突き出された事で リシドは思わず身構えるが、それを見たマリクはふふん、といった嘲笑気味の顔で千年ロッドを思わぬ 方向へと向けた。 「こ、これは!?」 千年ロッドが向けられた方向、それはリシドの下腹部だった。光を受けた下腹部が見る見るうちに 張り詰め、同時にリシド本人も血の流れにその生理現象を感じる。 「大丈夫さ、洗脳ではない。ただ少しばかり欲望の発露を手伝ってやっただけだよ」 「う、うおぉ…。お、お戯れならお止め下さい」 「無理をするなよ。ほら、ただでさえ大きいお前のモノが却ってこんなに大きくなってるじゃないか」 リシドの膨らんだ下腹部を見てニヤニヤと笑うマリクだったが、その目はある異質の輝きを帯びていた。 (まさか…) その輝きに一種の不安を覚えるリシド。しかしそんな事に気を取られる間もなく、マリクは再び告げる。 「ボクもこれ以上の事をお前にしたくないからな。さあ、たっぷりこの女で愉しめ」 (もうダメか…) マリクの気性をリシドは知りすぎている。更に今のマリクは狂気じみたものすら感じさせているのだ。 ファラオに対する復讐の一環を、それも杏子という少女のレイプで得た事が原因か? リシドには解りかねたが、少なくとも今の状況が既に覆せないものであることは諦めるしかなかった。 程なくリシドは服を脱ぎ始め、ウム、とマリクは無言で頷き、さも楽しそうにそれを見やる。 そして全てを脱ぎ終えたリシドの下腹部には巨大な肉棒が屹立していた。 「素晴らしい、素晴らしいよ!ハハハハハ!」 その光景にマリクは笑いつつ千年ロッドをベッドの方へ向ける。さっさと抱け、という事である。 リシドは無言で向きを変え、ベッドに横たわる杏子の上へと跨った。 杏子は今だ気を失っている。目を閉じ、悲壮感を漂わせたその表情に罪悪感を感じながらも、リシドは 己が望まずともマリクの望むまま、肉棒の先端を杏子の秘部にあてがった。 「御赦しを…」 挿入を開始しようとする直前、リシドは一言そう言った。だがそれは杏子のみならず、他の誰かに対する 謝罪でもあるかのようだった。 「ムッ…」 気を込めて杏子の膣内に押し入ろうとするリシド。しかし肉棒はなかなか前に進まない。 「バカだなぁ、さすがに初めっからそんな大きいのが入るわけないだろう」 ククッと笑いながらマリクがわざとらしく言う。当然だ、リシドの肉棒が大きい以前に杏子の秘部に 潤いが足りない状態ではあまりに無理な行為である。 そんな事を言えばマリクも軟膏や唾液を使った強引な手で初挿入を遂げたのだが、当然それは言わない。 「すみません、あまりこういう事は学んでいなかったので…。どうすれば良いのですか?」 「胸を揉んでやるとか、その割れ目を弄くったり舐めてやるんだよ」 いつの間にそんな事まで覚えていたのだ?と何となくマリクの知識にすら僅かな恐れを感じたリシドだったが 恥を偲んで教えを請い、それに対しフフンといかにも得意そうな顔付きをしながらマリクは 前戯について告げてやるのだった。 「こ、こうです…か?」 教えに従い、恐る恐るリシドは杏子の胸に触れる。 (柔らかい、それに豊かだ…) 何故なのだろう?手に感じるものは懐かしい感覚だった。不思議な感覚を覚えながら、リシドは両手で 杏子の両胸を揉んでゆく。 それは不器用で慣れない手付きではあったが却って功を奏したのか、気を失っている杏子の口から 溜息のような物が流れて来た。同時にリシドは親指の腹へコリッとした感触も覚える。 自分では気が付いていなかったが、杏子の乳首の上に親指が置かれていたのだ。 前戯は確実に杏子の体に変化をもたらしているようだった。 「おう、良い様だぞリシド。初めての割になかなか上手いんじゃないのか?」 しかし続いて杏子の口から出て来た言葉がマリクを急転直下、逆上させる。 「ぁあぁん…、ゆう…ぎ…、助け…て…」 無意識に発せられた言葉ではあった。が、リシドの不慣れな行為をさも面白そうに眺めていた マリクの気を害するにはそれだけで充分だった。リシドへ怒声が飛ぶ。 「ええぃ、もういい!リシド!この女を一気に貫いてやれ!」 「ま、マリク様!?」 怒声にハッ、と慌てるリシドだったが、それはもう1人の意識も呼び覚ました。 杏子である。目を覚ました瞬間は当然ながら自分の身に何が起こっているのか判断出来なかったが、 胸の圧迫感と下腹部への異物感を感じられた時、初めて迫り来る恐怖を思い知らされた。 「だ、誰…、あなた!?そ、それに何であたしがこんな事されてるの!?」 自分に覆い被さっている目の前の見知らぬ大男は充分に恐怖の対象だったが、それから逃避するために 傍らへ目を逸らせば、そこにはより恐怖の記憶を呼び起こされる人間がいた。 「な、ナム君、じゃない…。ま、マリク!」 先刻の忌まわしい行為が杏子の脳裏に甦る。それから僅かな時間しか経っていないのだが、杏子には 何時間何日にも渡って犯され続けたような感覚がよぎり、神経が一気に麻痺する思いを受けた。 「やれやれ、目覚めさせてしまったようだねぇ。しかしリシドの大きなモノを入れられれば、イヤでも 目を覚ましただろうけどな」 マリクのその言葉に杏子は恐る恐る自分の下腹部を見やる。それは”見なければ良かった”、そんな 物だった。自分を汚したマリクのそれより遥かに巨大で黒い肉棒が、今にも杏子の体を貫こうとして いる。あまりの恐怖に冷や汗と涙が一斉に噴出した…。 「いっ、いやあぁっ!やめてえぇっ!そ、そんなの入れられたら死んじゃうっ!」 続く |
2004年4月29日うp